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Josh Freese「子供のときからずっとDWだから,他は良くわからん」

umejun01

前回の書き込みの最後に、次はMatt Chamberlain と書いたにもかかわらず、

急遽変更で今回はJosh Freese。

特に説明する必要は要らないぐらい有名ですが、、、。

Josh Freese
DWの創立の1972年に産まれ、子供の頃からDWを叩き続けてきた、今の西海岸を代表するアメリカ人ロックドラマー。DWの工場に行くと、ロビーには白い服を着たJosh Freese と白いドラムキットの壁一面の巨大な写真。その隣には黒い服を着たJim Keltner と黒いキットの写真が飾られている。それくらいDW との関係が深く、DWと共に成長してきたドラマーと言える程の Mr. DW 。

「他のキットは使わんの?」と聞いたら

「子供のときからずっとDWだから他は良くわからん」と。そりゃそうか。

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Josh Freese はこれまでに、Nine Inch Nails、A Perfect Circle、Guns N’ Roses, Daughtry、Sting 、Paramore 等、数え出すときりがない程たくさんのレコーディングやツアーに参加していた。(Wikki  って見て下さい。)

彼はいつ会っても、少年のような笑い顔で、ひたすらロックが大好きなティーンのままだ。友達いっぱいのやんちゃ坊主な感じ。

始めてJosh と出会ったのは2003年に吉井和哉さんのファーストアルバムat the BLACK HOLE のレコーディングで、Sound City というニール・ヴァーナのアルバムがレコーディングされた”ロックの神様が宿るスタジオ”だった(ちなみにSound City は今は存在しなくなったけど、スタジオにあったOld Neve コンソールは現在Foo Fighters のプライベートスタジオへ移されている。)。

Josh はスタジオへ入ってくる時からいつもニコニコしている。何しろ明るい。みんなといつも話をしてコミュニケートを絶やさないし、レコーディング中はスタジオ内のみんなが常に笑顔だ。安心して聴ける正確なプレイだけど、ハッとさせる瞬間が至る所にある。どのテイクも常にエネルギッシュで、スピード感があり、使えないテイクはない程強烈に上手い。

たまに、構成間違ったりすると「うわ〜っ!」とか叫んでみんなを笑わせる(実際にはもっと言葉が混じるのだけど、書けない表現なんで)。いつも本当に楽しそう。

見るたびに思う事があるのだけど、腕の長い体系のせいか、クラッシュへのリーチが凄く長く感じられる。ビヨ〜ンと伸びてるような。。。そう思うのは僕だけなのか。。。セッション中、スティックを頭の上まで振り上げて叩きまくる姿、一度見てしまうとしばらくは目を閉じても浮かび上がる程、焼き付けられます。

Josh のプレイを聴いた事がある人はきっと彼のプレイからその性格も想像できると思われる程、演奏と性格がマッチしています。抜けが良くて、明るく、時にはおちょうし者でだけど、いつも全力で豪快な演奏をする。

PV やライヴの映像で見れる彼の大きくアグレッシブな動きはレコーディングでもそのままです。

あれはパフォーマンスなのではないかと思われてる人もいるようですが、はっきり言います。レコーディングも「あのまま」です。

全身全霊 100% made in USA の Rock Drummer 。Josh を見ていると、アメリカのロックが作られる瞬間を見ていると感じる。

そして、先日発売された吉井和哉さんのニューシングル 「クリア」でもJosh Freese が参加。これは秘聴です。

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なにせ、Josh Freese がボ・ディドリーのあの”どんすどっどどん、すっどんどん”のビートを刻んでますから!!

今まで何度もJosh のプレイは見てきましたが、あのビートを刻むのは始めて観ました。おそらくJosh があのビートを刻んでいる作品は他にないはず。

ボ・ディドリーのビートを自分の曲に取り入れてしまう、吉井さんのアレンジ能力にも脱帽である。本当に幅広い人だ。

デモを聴かせてもらった後に、「Josh で」と聞いた瞬間に、「それはめちゃめちゃ楽しそう!!」と思ってしまった。その日のうちにJosh に電話してスケジュールを聞いた。

Bo Diddley 。。。ボ・ディドリーが残した有名な言葉でこんなのがあります。

” I opened the door for a lot of people, and they just ran though and let me holding the knob.” 

(私はたくさんの人のために扉を開けた、そして彼らはその扉の向こうへ走って行き、扉のノブを掴み続けさせてくれた。)

Josh Freese が叩く 「クリア」 は、ボ・ディドリーが開けてくれた扉あっての楽曲。あの世でボ・ディドリーも聴いてくれてるだろな。

そして、今回の吉井和哉さんの「クリア」でのセッションの時のキットの写真を大公開!!

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素材は内側はおそらくメープルで、カバリングがオリーブ。

サイズはキックが22、タムが12、13、フロアが16、18。珍しく、全てのボトムヘッドにRenaissance を使用していた。ドラムテックのRoss の計らいか!?

シンバルスタンドに、紙が一枚ぺたっと貼られているが、これがJosh 自作の譜面。普通の譜面も読めるのだけど、ロックやるときはこっちだそう。大きくて分かりやすくて。

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シンバルはPAISTE のSignature Series / Dark Crisp Hi-Hat 14″, Full Crash 18″, 19″ 、Giant Beat / Ride 20″ 、Twenty Series 18″ 。

ヘッドにDrum Doctors と書かれているのだけど、このDrum Doctors がJosh のドラムキットを保管してメンテを行っている。

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スタジオはSunset Sound Studio のStudio 3 。歴史のあるスタジオで、プリンスのパープル・レインが録音されたことでも有名である。コンソールはAPI 。このスタジオにも、ロックの神様が宿っている。

このスタジオに関してはまた後日。

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About the author

Los Angeles 在住、音楽系コーディネーター。 日本とアメリカの音楽業界を結ぶ架け橋として活動。 関わる日本のアーティストは、松任谷由実、吉井和哉、VAMPS、Spitz、B'z、Puffy、Sing Like Talking、EXILE、オレスカバンド、Asian Kung-Fu Generation、Scandal、初音ミク etc ... 。 ドラマーとしての活動も多く、渡米後はジョー・ポーカロ、ジェームス・ギャドソンに師事。ヴィニー・カリウタ、ジョッシュ・フリーズ、スティーブ・ガッド、テリー・ボジオ、スティーブ・フェローン、マイケル・ブランド等、数々のドラマー達のレコーディングに立ち合い、ロスのドラム界との交流も深い。

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