MIKI DRUM FESTIVAL 2016 に行ってきた!

4649drum.comをご覧の皆さんこんばんわ!サイトマスターのイナイです。今回は大阪で先週9月3日、4日に開かれたMIKI DRUM FESTIVAL 2016に行ってきたぞってことで取って出しをさせていただきます。

9/4日の模様をどうぞ。

会場

会場は大阪のキタ、大阪駅のすぐ近く、ライブハウス「Jeela(ジーラ)」と同じフロアに併設されたリハーサルスタジオ「梅田ベースオントップ」。

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ライブハウスのフロアーではアーティストのドラムライブが行われ、併設されたリハーサルスタジオには各ドラムメーカーのブースが用意されていた。

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ライブを見た後は各ブースのドラムを触って自分の好みの楽器を探してもらおうという試みである。

取材できたのは9月4日。4649drum.com にも「1日1グルーヴ」を寄稿していただいた神田リョウ氏のステージから。ジャンルを問わない様々なアーティストのセッションドラマーとして活躍中である。

神田リョウ氏によるステージ/セミナー

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自身の愛用するSAKAEドラムのセットをステージと客席にセット。ステージでの演奏と客席での演奏を交互に行っていく形で進めていた。

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お客さんのほとんどがドラマーということもあり、神田リョウ氏が普段行っている練習方法などを披露されていた。クリックを利用した練習方法やオリジナルのフレーズをつくるための訓練方法を伝授。

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なかでもメトリックモジュレーションという音楽理論について実演を交えながら説明をされていた部分が印象的であった。簡単に言うとドラムの拍子を転調するということらしいのだが、非常に滑らかにリズムが変わるのでいつの間にかリズムが変わっているという不思議な感じが体験できた。

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デモンストレーションでわかりやすく解説された後、実際にメトリックモジュレーションを利用している曲(Brotherly というアーティストの “System”という曲)をステージで演奏。

非常に高度なテクニックが要求される曲だが、グルーヴやパワーを失うことなく完璧に演奏されていたのが印象的だった。

 

BOBO氏によるステージ/セミナー

54-71やMIYAVI、フジファブリックなどのサポートドラマーとして活躍中の BOBO氏のステージはある意味衝撃であった。ドラムで音を出すということに対しての心構えを氏独自の視点から非常にわかりやすく、しかも面白く伝えてくれた。

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まずはリンゴを取り出し、ニュートンによる重力の発見→宇宙→星の誕生と死(超新星爆発)→超新星爆発でできたチリから星が生まれる。という説明が20分ほど続く。この間一切ドラムの演奏は無し。

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意外な方向からスタートした話はどこまで続くのか。開始から20分後「この人もしかしてほんとにやばい人なのでは??」と観客が思い始めたころ。

星の誕生と死を語り終えたところでBOBO氏はいよいよ本題へ「星にも生と死、始まりと終わりがあるのだから、音にも始まりと終わりがあるはずだ。音を生み出すアーティストはもっと責任をもって音を出さなければいけないのではと思うようになった。」

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音数やテクニックといった部分ではなく「1音を出す」ということについての深い話はドラムだけに限らずすべての楽器演奏者にとって目からウロコ。

 

BOBO氏は実際のドラムの一音一音を出しながら、音をそろえるために氏が行っているトレーニング方法などを説明。自身の音を研ぎ澄ませることの必要性を説いた。

と同時に音楽に合わせたドラムの音を出すことの重要性も説明されていた。

くるりのサポート時にドラムの演奏をするな、曲を演奏してくれというリクエストをうけ

曲や声に合わせたドラムの演奏をすることの大切さに気付かされたということであった。

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最後に現在サポートで参加しているMIYAVI氏の曲を演奏

シンプルな8ビートのバラッドであったが、ただの8ビートではなく鉄筋の入ったようなビートといったらよいだろうか、人間はこれほど正確に一音一音を発することができるのかという畏敬の念を抱く。DW、LPのドラムセットもなぜ極限までシンプルにそぎ落とされている理由もわかったような気がする。

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持ち時間1時間のうち実際に演奏したのはわずか10分ほど、しかしBOBO氏のマジックにかかってしまったのか非常に満足度の高いステージ/セミナーであった。

 

ライブハウスの同じフロアにあるリハスタの各ブースでは各メーカーの新製品がその場で試せる形になっており、多くのお客さんがメーカーの担当者に話を聞いていた。

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お客様への対応されているメーカーなどもありすべては取材できなかったのだが、いくつかご紹介したい。

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Pearlのブースでは新製品のペダルや、トラベラー用のスモールサイズのドラムセットなど盛りだくさんの商品を取り扱っていた。

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隣のCANOPUSのブースではステージ初日に演奏された、ZACK氏(フリーザック/THE WASTED)とザーボンさんがいたので、インタビューをしてみた。

こう見えて織田哲郎、相川七瀬、など大物アーティストのサポートもされている凄腕のドラマーさん。

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――4649drum.comのイナイといいます。ヨロシクおねがいします。

ZACK「THE WASTEDというバンドでドラム&フリーザを担当しているZACKことフリーザックです。よろしくお願いします。」

ザーボン「ザーボンです!」

 

――今回参加された経緯を教えていただけますか?

ZACK「去年くらいにCANOPUSさんに(エンドーサーとして)参加させていただいてそれでお誘いをいただきました。他のすごいアーティストさんの前でなんで僕なんだろうというのはあったんですが、僕みたいにドラム動画をネットに上げて再生回数を稼いでいる人ってなかなかいないのでそこを買っていただいて、フリーザックにしかできないライブを見せてくれというかんじで参加させていただきました。」

ザーボンさん「今回は僕はフリーザさんの部下として司会進行を担当しました。」

ZACK「内容的にはグルーブやテクニック的なところは話さないで、シナリオ仕立てにして

セルフプロデュースについて話をさせていただきました。」

 

Youtubeやニコニコ動画に動画をアップしてそこから仕事が来たという経験をドラマーに限らずミュージシャン全般に対して伝えたとのことです。世の中に自分を発信していくことやキャッチ―な自分のポイントを見つけることを伝授されたそうです。

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――去年からCANOPUSさんのエンドーサーとして参加されているようですが、変わった点とかありますでしょうか?

 

ZACK「動画にアップするときに自分で録音やミックスをするのでよくわかるんですが、すごく鳴りが面で出てくる感じがして、太鼓がなっているのってこういう感じなんだって思いましたね。音も良くなったっていうコメントもYoutubeでもよくいただくようになりましたね。

あと、これは一般のユーザーの方には関係ないかもしれないんですが、すごく距離の近いメーカーさんだなっていう気がします。

でも一般の方でもCANOPUSショップとかに行っていろいろ良い話とか聞けると思いますね。職人気質な我が道をいくメーカーなんですけどいい会社なんだと思いますね。」

ザーボンさん「いい会社です!」

ZACK「CANOPUSこのさん以外のメーカーさんはあまり知らなかったんですが、このイベントは他のメーカーさんのブースも一同に会しているし、触ってすぐに音が確かめられるので色々勉強になることが多かったですね。」

 

――ZACKさんの動画は累計700万回再生もされているとお伺いしています。最後にファンの方がたに一言お願いします。

 

ZACK「そうですねぇ、…では、一言だけ。

ギェつ!!

――ありがとうございました!

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そのほかにもToshi Nagai氏、菅沼幸三氏、SATOKO氏、ピエール中野氏、山木秀夫氏などそうそうたるドラマーが参加した今回のMIKI GAKKI DRUM FESTIVAL 2016。

今回残念ながら参加できなかった人もドラマーならば一度参加してみてほしい。

次回開催は現在未定とのことですが三木楽器さんまたよろしくお願いします!!

 


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