MIKI DRUM FESTIVAL 2016 レポート：MIKI DRUM CENTER 店長上原貴生

ライブハウスフロアでは2日間で合計8名のアーティストがドラムパフォーマンス＆クリニックが行われ、隣接のスタジオ7部屋ではメーカーごとにわかれてドラムの試打ブースにて連日多数のドラマー達がドラムサウンドを堪能していました。
まずは、クリニックステージの模様をレポートします。

ZACK
初日のトップバッターは、現在動画が話題になっているZACKさん！
ドラゴンボールのフリーザのルックスでドラムを叩く姿は一度見ると目に焼き付きます。
しかしそのドラミングは豪快かつテクニカルです！

今回はコント形式にて、相方のヤーボンとともに新しい切り口のクリニックを披露してくれました。
その内容は、ドラマーとしての自分をどう売り込むか、ネットの活用法などユーザー目線のもので実にためになる内容でした。

Toshi Nagai
次に登場は、ベテランToshi Nagaiさん！いままで弊社でも何度もサロン（教室）にてクリニックを開催してきましたが、今回は会場がライブハウスということもあり、Pearlツーバスセットにて参戦！その圧倒的な音圧には度肝を抜かれまし　　た。GLAYの誘惑でのデモ演奏には、皆大興奮。最後はロングなドラムソロにて締めてくれました！

菅沼孝三＆SATOKO
初日のトリは、常日頃からお世話になっています。手数王菅沼孝三さんとSATOKOさんの親子での演奏＆クリニック！
どちらも新製品のYAMAHA レコーディングカスタムシリーズドラムセットにて演奏。
まずはおふたりが参加した、ドリカムの曲からスタート。そのドラミングは親子ならではのピッタリ！
トークも相変わらず絶妙なおふたりの掛け合い。まさに理想の親子像です。皆、もっと見たい気持ちを抑えながらエンディング。まさに初日のトリにふさわしいパフォーマンスでした。

ピエール中野
2日目のスタートは凛として時雨ピエール中野さん。
何とドラムセットをステージから、客席フロアにおろして、観客から360度囲むようなスタイルにてスタート!何と距離が近い!!
また、マイクありのドラミングとマイクなし（生音のみ）のドラミングを間近で聴き比べるコーナーもあり参加者が非常に満足度の高いパフォーマンス。非常に多くの曲をこの距離で体感できたことは貴重な経験となったことは間違いありません。
TAMA silver Starシリーズセットでのその超絶なドラミングと音圧はまさに圧巻のひとことです。

神田リョウ
次に登場したのは、Instagram上にて「#一日一グルーヴ」「#一日一バイブス」というSNS動画企画で話題を集める今、若手ドラマーの中でも注目株のフリーランスなドラマー神田リョウさん。
今回はステージと客席フロアにSAKAEセットを2セット設置してのパフォーマンス。
練習方法を中心に丁寧にレクチャー。また『一日一グルーヴ』の演奏まで披露。デモ演奏でのグルーブ感はまさに観客をとりこにしました。

BoBo
2日目、3つ目に登場したのは、MIYAVIやフジファブリックでご活躍のBoBoさん！
BoBoさんの名前の由来からはじまり、事前に用意していたりんごをだしての万有引力のお話。
その独特のわかりやすい口調により、そこから星の誕生から音の話へ展開されました。
『自分の出す音への責任感』を強調。ここまで50分。まだかまだかと観客は待ち望んでいたその最初で最後のデモ演奏には皆、引き込まれました。
シンプルなdwセットでの8ビートのドラミングが観客の心に響き渡りました。

山木秀夫
今回のイベントの大トリは、日本が世界に誇る山木秀夫さん！
最後も、フロアで、観客が360度取り囲むスタイルで演奏。
山木さん登場前から、観客の空気は緊張感が立ちこめる。
事前に仕込んだ、大阪ならでは観客全員の『いらっしゃーい』の挨拶後、ドラムソロがスタート。
SONOR VINTAGEシリーズドラムセットによる、繊細なプレイから非常にダイナミックなプレイまで。
会場全体が独特の空気感に包まれ、観客が見る見るうちに引き込まれました。
Q&Aコーナーでも練習方法やモチベーションまで丁寧にレクチャーいただき、まさに夢のようなクリニックでフェスティバルが終演しました。