クリス・デイヴ & the Drumhedz at ビルボードライブ東京 ライブレポ!!

4649drum.comをご覧の皆さま、こんにちは!管理人のイナイです。
2016年も残すところあとわずか。今回はビルボードライブ東京で10/10〜11日で行われたクリス・デイヴ & the Drumhedzのライブに行きたかったよー(泣)、という方に向けてライブレポをお送りいたします!

クリスデイブと言えば、ディアンジェロやカマシ・ワシントンのサポートなど、近年のブラックミュージックのまぎれもなく最先端を引っ張っているすげードラマーなんです!前回のテリーボジオに続き、ビルボードライブさまお招きいただきありがとうございます!

4649drum.comからは厳選した特派員3名を派遣いたしました!それでは、それぞれの現場レポをどうぞ!!

 

圧巻のバトルセッション!本当に飽きのこない1時間半! by FlyingBird

chris1photo by Ayaka Matsui

メンバーがステージ左客席そばの階段からの登場で、すでに会場は大盛り上がり。(私自身ビルボードでライブを観るのが初めてだったのでいつもどうなのかは分かりませんが)

ステージに立つやいなや軽く一曲唄ったあとメンバー紹介が終わり、その後は怒濤の演奏が始まりました。

豪快にドラム叩いてたかと思ったら急に繊細かつスローなリズムからの歌ものでしっとり。。。

chris5photo by Ayaka Matsui

途中随所に行われたクリスVSオルガン、サックス、パーカッションのバトルセッションは圧巻でした。会場も最高潮の盛り上がりを魅せてたように思います。

40分くらいのノンストップの演奏が一旦終ったあとは、オルガンの甘いメロディからのスタート。サックスメインあり、パーカッションメインあり、それに合わせてクリスがドラムを叩いていく。

chris6photo by Ayaka Matsui

アドリブなのかなんなのかわからないが、わざとリズムをずらしたり?なんかいい意味で遊びながら、楽しみながら終始ドラムを叩いていた気がします。

本当に飽きのない約1時間半のライブ。楽しませていただきました。

 

 

水を得た魚、やりたい放題のドラムプレイ by 加山雄

D’angeloのワールドツアーのメンバーとして来日した際に素晴らしいドラムを披露していたクリス・デイヴの公演ということで楽しみにしていたのですが、想像の遥か上をいくものを観ることができました。

誰かのバックで抑制されたドラムを叩くクリス・デイヴも職人といったかんじで、それはそれでもちろんかっこいいのですが、自身のリーダーバンドであるDrumhedzでは水を得た魚のように叩きまくっていました。

ポリリズムというかポリBPMというのか、ベースとキーボードがキープしているリズムとは全く違うリズムで叩きまくったり、キックを高速で連打して地鳴りのような音を出したり、不意におもいきりビートをモタらせたり、もうやりたい放題でした。

chris3photo by Ayaka Matsui

きっとこの人はドラムという物はこうあるべきだといったような常識にとらわれずにリズムというものを探求してきたのでしょう。

一時間半ほどの演奏時間だったかとおもいますが、最初と最後にメンバー紹介などの短めのMCがあった以外はノンストップで、まるでDJのように次から次へと曲を繋いでいき、バラエティに富んだ (意外な所ではジミヘンのManic Depressionをやってギターキッズの心を鷲掴み!) 緩急のあるセットリストを展開していました。

 

ドラマーが憧れるドラマー (クリス・デイブ ライブレポート) by 森屋正敏

ドラマーの最先端を突っ走っていると言える、クリス・デイブ。

ドライなシンバル、割れたシンバル、八角形のシンバルが並び、大口径で穴あきのリモート・ハイハットの上にはタンバリン。チューニングの異なるスネアを複数配置したドラムセット。そしてセット両側にぶら下がる、ジルジャンのスパイラルトラッシュ。

chris2photo by Ayaka Matsui

そのセットを見れば、彼が叩くのだなと、ドラマーならわかるのだ。

世界中のプロ、アマのドラマーが、彼のスタイルに衝撃を受け、それらを取り入れている。クリス・デイブはそういうドラマーだ。

でも、そのセットからは、まさしく彼にしか表現できない、唯一無二のプレイが繰り広げられる。

時に優しくスイングしたかと思いきや、突如パズドラを「ズンッ」と一発踏み込み、メンバーを統率する。場の空気を一変させる。

時にメンバーに指差しして指示を出し、サウンドを膨らませていく。

 

chris8photo by Ayaka Matsui

ライブの途中に大小2つのカウベルを突然取り出し、小さいのをハイハットに取り付け、大きいのをフロアタムの位置にある「低音チューニング・スネア(ガムテープでガッツリミュートされていた)」の上に置き、汗を拭いていたタオルをかけてミュートして、叩き始める。小さい方が気に入らなかったのか、低音スネアに移動させ、大小で叩き分ける。

もう、何もかも自由なのだ。

セットも、プレイも、雰囲気も、何もかも。

 

ドラマーが憧れるわけである。

 

何からも解放されているドラミングであり、セッティングなのだ。

出したい時に出したい音を出せる。

それがクリス・デイブ。

もちろん、類い希なるテクニックがあってこその自由であり、機材を真似したところで、到底追いつけるわけもない。が、ドラマーである私は、帰りの電車で1人、彼に近づこうと、Webで機材を物色するのであった…。

 

〜〜

いかがだったでしょうかー?相当のインパクトがあったみたいですね。自由自在かつエンターテイメントなライブだったようです。。

出したい時に出したい音を出す…それが一番難しい。達人でこそ創造可能な音楽というのもあるものですね!

次回の来日時は読者の皆さんも是非、体験してみてはいかがでしょうか!!

All photo by Ayaka Matsui


Categories:

Tags: