3月20日にO-NESTで行われた恒正彦のライブにいってきた。
3人の伝説的ドラマー、
恒岡章(Hi-STANDARD, CUBISMO GRAFICO FIVE)、
村上正人(HELLBENT,ASSFORT,R)、
HIKO(GAUZE)が一堂に会し、三つ巴で一斉にドラムを叩く!
言ってしまえばただそれだけ。
しかし!
それはすなわちドラマーの限界、
音楽の限界に挑む意欲的なセッションであるということだ。
観客は聴く、見るというより目撃者といっていいだろう。
異様な沈黙が支配する、インスタレーション作品のような雰囲気をたたえた会場。
3台のドラムセットには時間を合わせた時計が置かれている。
3人がセットに着き、その時間がきた!
一斉に鳴り響くリズム、ビート、パルス!
それまでの空気を一変させる打撃音の波状攻撃!
いきなりの轟音、ただしそれは真に音楽である事を五感で、
全身で感じさせてくれる。
三者の波動がひとつの大きなうねりを生み出す。
35分間の演奏の中で、
身体の限界の瀬戸際に立つ様を何度も目の当たりにした。
陶酔的なグルーヴが聴衆を包み込む。
それは祝祭的でもあり、魔術的でもあった。
頭や口先だけの音楽ではない。
まさに生命の躍動そのものだった。
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