2015年4月12日に行われたサカエドラム90周年イベントFeel the SAKAE(前回の体験リポートはこちら)。出演アーティストのMASUO氏(Back Drop Bomb)、大喜多崇規氏(Nothing’s Carved In Stone)、真太郎氏(Uverworld ) の三名に本番前に直接お話を伺うことができたので、今回はアーティストインタビュー編という形でご紹介させていただこう。
以下敬称略。
――Webドラムマガジン4649Drum.comのイナイマナブと申します。本日はよろしくお願いします。
――ご自身のサカエドラムのセットのこだわりを教えていただけますか?真太郎さんいかがでしょうか?
真太郎:こだわりは一年くらい前から使っている白いセットですね。サカエのエンブレムに自分の名前を入れて、辻さんにお願いして作ってもらったんですが、綿密に打ち合わせしてとか言うのはなくて、ツアー中とかも関係なく突然「できたよ」と辻さんから電話がかかってくるんですよ笑。いついつまでに欲しいとか、このツアーまでに欲しいとか言ってるわけではないけど不意打ちで来るから。
辻(サカエドラム):たまにツアー中とかでもね笑。
真太郎:で叩いてみたらいいなと。名前が入ってるていうだけでも愛着もわくし。気に入ってます。
写真 1 エンブレムに真太郎氏自身の名前が入った特注の白いドラムセット
――なるほど笑 ではMASUOさんはご自身のサカエドラムのセットのこだわりを教えていただけますか?
MASUO : 俺のは、ない色を無理やり作ってもらったというか。サカエのカラーのラインナップにはないんだけど、つや消しの黒のドラムセットを作ってもらってそれが気に入っています。
真太郎: 笑、むちゃくちゃ悪そうですね。
――今回のステージで使われたドラムセットがそのドラムセットなんでしょうか?
MASUO:今回のステージのドラムセットはBack Drop Bombで使っているやつですね。黒いドラムセットはサカエドラムの辻さんに真っ黒にしてくれとお願いして、フープやラグやフロントヘッドまでも真っ黒にしてもらいました。
写真 2 MASUO氏の今回のドラムセットはBackDropBombで利用されているものだそう。真っ黒のドラムセットも見てみたい。。
MASUO:笑、ステルス戦闘機みたいな感じ。どっちにしてもあんまり良くない感じのバンドに思われるね。
辻さんにつや消しの黒にしたいんだけどと言ったら、最初「え~?」という反応で返されたけど、辻さんは優しいから結局作ってくれました。
――サカエドラムの辻さんについてもお伺いしてもよいでしょうか?
MASUO:辻さんがいないとサカエの太鼓はできないんだよ。というくらい中心にいる人だね。他のアーティストのライブも全部見に行ってるし。
真太郎:僕らの窓口は辻さんばっかりなんで、僕らの中ではサカエ=辻さんみたいになっていますね。
――なるほど。大喜多さんのドラムセットのこだわりについて教えていただけますか?
大喜多:こだわり。うーん。 できることならロックなビートもデジタルなビートも人力で叩けるようにセットを組んでいるつもりです。ドラムの点数がちょっと増えるんですけど、低音も使い分けてスネアも使い分けています。クローズハットなどもいれて無機質な感じも叩けるように組んでいますね。
写真 3 多彩な音色を使い分ける大喜多氏のドラムセット
――なるほど、見た目だけではなく音のほうにこだわりがあるということですね。
大喜多:見た目もきれいな方がいいですけどね。
――先ほど他のお二人に伺ったところ白いドラムセットに自分のエンブレムが付いているというのと真っ黒なドラムセットと言う、見た目の話ばっかりでしたが 笑。
真太郎:見た目ばっかり笑
大喜多:二人はなんか特注っぽいじゃないですか。僕は既存の色のキットなので。
真太郎:基本は音がいいのが前提で(見た目の)話をしてたんで。音に関しては僕がこだわるよりもサカエさんがこだわってくれた方がいいと。お任せしてますから。笑
――なるほど。では最後に、今回Feel the SAKAEに参加してみての感想はいかがでしょうか?
MASUO:俺と、オニィ(大喜多氏の愛称)は結構セミナーをやったりしているので、その延長線上でサカエをもっと色んな人に知ってもらう機会に参加させてもらえたのはすごく嬉しいし、光栄なことです。真太郎はこういうセミナー初めてなんだよね?
真太郎:実はこういうセミナーイベントに出演するのは初めてなんですよ。今までバンドで活動してきて一人で活動するのはなかったから、このお話をもらった時にいい機会だなと思いました。
MASUO:ドーム公演よりも緊張してるんでしょ?
真太郎:まあちょっと緊張して浮ついてる32歳ですね。
――筆者も32歳なんですよ、しかも同じ滋賀県出身という。
真太郎:え?高校どこですか?
――〇〇高校です。
真太郎:え?おんなじやん!!どこかで見たことあると思ってたけど。
なんと。。。偶然にも筆者と真太郎氏は同じ高校に通う同級生であった。一学年12クラスもある高校だったのでお互いに面識はなかったが、なんという偶然であろうか。。
(運命というかサカエドラムのマジックというか奇跡が起こったのでそのまま紹介させていただきました。)
――気を取り直しまして、大喜多さんFeel the SAKAEに参加してみての感想はいかがでしょうか?
大喜多: セミナーにメーカーが協力するのはよく見ますが、ドラムメーカーが主催のイベントと言うのは珍しいなと思いました。MASUOさんと真太郎くんと共演もできて、すごい楽しいなと思いますね。何なんでしょうね、パワーが有るなと。スタッフにパワーがあって結果ROCKでしょ!みたいな風に思いますね。これから本番なので終わったら少し違う感想になるかもしれませんが。
MASUO:光栄なことです。
――ありがとうございました!
公演終了後。ドラムセミナー初参加となる真太郎氏にインタビュー
真太郎氏には同郷のよしみで、演奏後の貴重な時間を頂いてインタビューさせてもらった。
――真太郎さん。演奏を終えて、改めてFeel the SAKAEいかがでしたか?
真太郎:すごい有意義でした。普段はバンド単位で活動してるけど、やっぱり個人としていちドラマーとしての自覚として足りない部分があるなと。バンドで良くても個人では自分のスキルとして物足りない部分もあるし。大体はわかっていたけど、今日出演してみて確信に変わったなと。
――これからはどういう活動を?
真太郎:今日来てくれていたお客さんが全員、こいつのドラムはもう一回見てみたいなと思ってもらえるようなドラマーにならんとあかんなと思いました。
――サカエドラムに対して一言お願いします。
真太郎:この期間でほんとに色んな人に出会う機会を作ってもらった。何より他のプレイヤー、特に大喜多さんは実は初対面だったし。そういう機会を与えてもらえてドラムに携わっている人たちの人間性とかやっぱりいいなと改めて思いました。本当にサカエさんには感謝ですよ。
――ありがとうございました!