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Celestialの紹介 ドラマーKEGOI氏による試打
続いては今年完成したサカエの新しいフラッグシップモデルCelestial(セレッシャル)の説明が行われた。説明をしてくれたのは大阪を中心に活動されているドラマーのKEGOI氏。
フラッグシップたる所以を素材、厚さ、角度の3つのキーワードで実演を交えながら説明していた。素材についてはドラムシェルの外側にブビンガという硬い素材、内側にメイプルという柔らかい素材を使っており、振動を良くする工夫がなされているそう。 厚みについては、タムやフロアタムなど口径の違いによってよりキャラクターの差が際立つように調整されているのでぜひ別会場にて試打をしてほしいとの事だった。角度については、ドラムヘッドとシェルの接触部分に角度が付いているのだが、シェルサイズごとに最適な角度を見つけ出してつけているということだった。このドラムセットは膨大な仕事量の結晶だと思うが、それがようやく完成してこうやって説明できるというのは非常に誇らしいと思いますと感謝の意を述べていた。 最後はCelestialを使ってのデモ演奏。高速ビートを軽々と叩き多いに会場を盛り上げた。
ステージパフォーマンス最後は真太郎 氏!(Uverworld)
この日最後のパフォーマンスはUverworldで活躍中の真太郎氏。自身のバンドから4曲をプレイ。
正確さとパワーを合わせもったプレイに圧倒され、会場は一気に盛り上がった。そして、一曲目を終えた段階で真太郎氏から驚きの一言が!!
「ありがとうございます。僕も先輩の叩く姿をみてものすごく勉強になったことを思い出しました。今日来ていただいたお客さんでドラマーの方、もし良かったらステージの裏手に上がって僕のプレイを見てください。」 なんと粋な計らいではないか!おそらく台本にはなかった展開。バンドマンやドラマーであろう20前後のお客さんが狂喜しながらステージ裏に集結。そのまま次の演奏がスタートした。 プロのドラマーのステージ上での演奏を後ろで見ることなどそうそう出来る経験ではない。
一挙手一投足を見逃すまいと真剣に見入る若者たち。彼らの目に憧れの存在はどう映ったのだろうか? そのまま3曲を演奏し、公演は終了。大きな拍手に包まれて真太郎氏はステージをあとにした。観客も心からの笑顔を見せていたのが心に残るシーンだった。
観客の中で後ろから演奏を見ていた若者。宮内大樹さん(22)にお話をうかがった。
――参加されたきっかけを教えて下さい。
もともとUverworldをきっかけでドラムを初めて7,8年くらいになるんですが。ドラム村というイベントでいろいろ音を鳴らしていたらすごくサカエの音が気に入ってサカエのブビンガのスネアを使わせてもらっているので。
――真太郎さんの演奏をご覧になっていかがでしたか?
迫力がまず全然違いますね。ブレイクしたあとのシンバルの鳴らし方とか、手順とか、タム回しとか実際見てみるとやっぱりすごいなと勉強になりました。ハイハット止めたあととかもやっぱり綺麗でしたし参考になることが多かったですね。HUL OVERというバンドに加入することになったのでこれから頑張りたいと思います。
――ありがとうございました。
じゃんけん大会、終幕
真太郎氏の演奏後、じゃんけん大会が行われ三名のステージパフォーマンスで利用したドラムのフロアタムの皮をサイン入りでプレゼントしていた。
大好評のうちにすべての公演が終了。最後に記念撮影を行うとのことで筆者は写り込まないように端っこに寄ろうとしたが、、ステージ上より真太郎氏に撮影を許可されたのでちゃっかり撮ってきました!サカエドラムの皆様、お客様、アーティストの皆様、そして真太郎さんありがとう!!
最後の合言葉はもちろん、
「Feel the SAKAE!!!」でした。
終幕後 サカエドラムの辻さんにお話を伺いました。
――辻さん、本日はどうもお疲れ様でした。また取材のご協力もありがとうございました。最後にインタビューを頂きたいと思います。本日Feel the SAKAE終わってみていかがでしたでしょうか?
当初は集客をどうするんだとか色々問題があって、それなりのアーティスト発表はしていたが、実際ドラムをちゃんと見てくれるお客さんが本当に来てくれるのかなという心配ばかりでした。やり始めると、いい雰囲気と言うか、場がずっとあってドラムがその場で売れる売れないとかじゃなくて、いいイメージを持って帰ってもらえたのかなと思っています。
――今後のサカエドラムについて
あるものを出しても仕方ないので、今出している製品もちょっと違うものを組んでみたり既存製品をさらに工夫したもの、そういうのをもっともっとやっていこうかなと思っています。
――サカエドラムファンに一言お願いします。
サカエドラムファンに一言ですか…。(しばらくの沈黙ののち)
いつもありがとう。
――そのまま録音したものを読者に聞かせたいくらい深いありがとうの言葉ですね。4649Drumとして読者を伸ばしていきたいんですが今回のようにファンの方に愛されるイベントが出来ると言うのは大変なことですね。
結果、継続だからね。今回、一回で終わろうと思っていたけどまたやってもいいかなという気持ちになってますね。
――今日は本当にありがとうございました。
あとがき
継続という言葉の本当の意味を筆者はこのイベントにくるまで知らなかったのだと思う。辻さんが最後におっしゃっていた継続という言葉、多くのファンに愛される製品をつくり、アーティストを満足させる製品をつくり、そしてそれに満足せず、更に改良を加え続ける。それを「継続」させること、それが本当の意味での継続なのだろう。これまでサカエドラムを応援してきたファンとともにこれからのサカエドラムの活躍を楽しみに見守っていきたいと思う。
Feel the SAKAE!!!